ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年03月01日
第10支庁北九州布教区 婦人会研修会を光薫寺で開催 「お寺で家族はよく育つ」をテーマに
昨年11月19日、北九州布教区婦人会研修会が、光薫寺(住職・小林信翠師)で開催されました。今回のテーマは「子育て・家族×仏教 お寺で家族はよく育つ」でした。仏教の教えとお寺の存在が家族の在り方に良い影響をもたらすという話を、京都妙福寺・松本裕歌さんよりテンポ良く、分かりやすく、そしてユーモアを交えて教えていただきました。
 近年、虐待をはじめ子どもを取り巻く環境の悪化は、さまざまな社会問題を生み出しています。言うまでもなく人がどのような人間関係の中で育ったかということは大変重要ですが、親だけではなく、いかにたくさんの人的環境に影響を受けたかが子どもの心の安定を保つ重要なことだそうです。(友だち、きょうだい、親戚など7つのパイプがある)
実はお寺の中には子ども達が育つ要素がたくさんあるといいます。お参詣することで自律を養い道徳心が身に付く。お看経や御法門聴聞は、ひいては人生の大事な選択に結び付く。くんげ会など教養会ではルールを学ぶことで自由が得られるなどなど。
次々とスクリーンに映し出される資料を見ながら、改めてお寺の素晴らしさに気づかされた次第ですが、この環境でずっと過ごしてきた私たちが意外に気づかなかったことかもしれません。縁あって初めてお寺という場所に入ってこられた方は「お寺って本当にすごいコミュニティだな」と肌で感じるのだそうです。
ご信心の素晴らしさはもちろんですが、それだけではなく、お寺の良さをもっと多くの方に分かっていただきたい、まずはお寺の存在意義を伝えること、それがご弘通の大きな一歩につながるのではと思います。
当日の参加者は宗外の方も含め400名を超え、途中、会場の熱気でハプニングも起きましたが、あっという間の2時間が過ぎ、大きな拍手で終了しました。