ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年12月01日
婦人会研修会に400名が参加 福祉介護の現場から講演いただく 第10支庁 北九州布教区
去る10月2日、小倉・不輕寺に於いて、社会福祉法人寿量会理事長・米満淑恵先生を講師としてお招きし、講演会が行われました。13ヵ寺総勢四百名の参加があり、11年ぶりに行なわれた先生の講演は、今回初めてという方も多かったのではないでしょうか。
米満先生は、熊本市内にある老人福祉施設の介護現場に20数年間携わっておられました。その経験をもとに、人が年を重ねていくことの現実、また、高齢者にどのように接していけばよいか、さらに、元気に長生きするための準備と心構えをご信心を含めながら教えていただきました。
冒頭からユーモアにあふれた話が始まり、穏やかで優しい話しぶりに、思わず引き込まれてしまったのは私だけではありませんでした。
特に印象に残ったのは、高齢者に接するときの私たちの声かけや行動を相手がどのように感じておられるのか、という視点。例えば、手許にある新聞紙や広告紙を使って簡易なメガホンを作り耳元で話しかけると、相手も心を開いて話してくるようになるという事実があり、実践を通じて心を閉ざしてしまいがちな高齢者ケアの大事なポイントだと感じました。
いよいよ、未曽有の高齢化社会に突入し、深刻な老々介護が現実問題となってきました。より一層、相手の気持ちを想像することは大切なことに違いありません。
今回のテーマとなった「いくつになっても笑顔でご奉公」は、米満先生自らがお手本となって、常に穏やかな微笑みで人に接することの大切さを教えていただきました。年を重ねても輝き続けるために今日からでもすぐに実践できるアイデアと心構えは、婦人会の大変良いお手本になったのではないでしょうか。
(文責・松本信慈)