ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年01月01日
青年教務会の活動を報告します。 ご信心の異体同心の姿にこちらが勇気づけられる
まだまだ若手と思っていた私も、気づけば40歳。数年ぶりの全国助行は年長者としての参加となりました。今回、最も若手だったのは高松・妙泉寺の丸山淳啓師。得度から3年を迎えたところで、情熱溢れる姿勢はどこか微笑ましく、頼もしくも感じました。かつて先輩方のご奉公から数多のことを学ばせていただいたように、私も何かを伝えねばという思いでご奉公に臨みました。
しかしながら、思わぬサプライズからご奉公はスタート。というのも、お伺いするお寺は函館界隈であるのにかかわらず、指定されたのは新千歳空港。普通に考えれば函館空港が集合場所のはずです。支部長の大岡信元師から「北海道ならではのご奉公を体験して欲しい」と告げられ、今期の全国助行は、前代未聞の粋な計らいによって口火を切ったのでした。
昼過ぎに空港を出発したワゴン車は、どこまでも続く真っ直ぐな道をひたすら走り続けました。壮大な山と海を見渡しながら、車内では参加者同士、ご奉公談に花を咲かせます。1軒目のお助行先である八雲・本現寺に到着する頃には辺りは薄暗くなり、函館・信照寺に到着した時には真っ暗で、気温もグッと下がっていました。
2日目、3日目は函館の信照寺、實成寺を中心にご奉公させていただきました。朝参詣での御法門拝読、ご信者宅へのお助行。個人的には、SNSで交流のあるお宅へ訪問できたことは貴重な思い出です。ご信者同士の意見交換も活発で「お教化のご奉公は負けないわよ!」「3時間口唱会をするから今度一緒にどう?」といった話が繰り広げられました。異体同心の姿に、こちらが勇気づけられました。
今後、気温はもっと下がり、雪も積もることを思えば、まだまだ北海道ならではのご奉公を体験したとは言えませんが、その一端を心と体で感じられたことは、とても有難いことです。参加者一同、心より御礼申し上げると共に、更なる精進をお誓いいたします。
(報告者 尼崎・隆宣寺住職 松本良光)