ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年02月01日
総勢25名が台湾へ6日間の団参 台北佛立寺高祖会 3地区の慰霊法要を
昨年11月11日より6日間に亘り、第5支庁による台湾団参が行われました。
支庁長・蓑田清文師をはじめ25名は早朝、羽田空港を出発し、昼過ぎに台北にある松山空港に到着されました。
一度ホテルにチェックインをされ、休む間も無く、その後夕方4時から開始される台北佛立寺の高祖会にお参詣をされました。
到着してすぐの御会式参詣でしたが、団参者は疲れた様子もなく、本堂に一杯となった御参詣者の御題目の声が大きく響いておりました。
この度の高祖会の準備ご奉公には、立正寺より小西歓昭師をはじめ青年会10名の方が前日の準備ご奉公をしてくださり、お道具のお磨きや、参詣者のイスの掃除と配置などのご奉公をしてくださいました。台湾に到着してすぐにもかかわらず、黙々と一生懸命準備ご奉公をしてくださる姿に随喜をさせていただきました。
高祖会では初灯明料奉納式、弘通興隆費下付、弘通支援金下付など式典が行われ、蓑田支庁長の御法門後、王局長が御法門を翻訳されました。所々で台湾在住の日本人学生が翻訳をしながら台湾のご信者の方々にも伝わるように配慮をされていました。
高祖会終了後、ご供養場では、台北佛立寺の王局長のご配慮で、団参者と現地信徒が混ざり合い同じテーブルにつき、ご供養をいただきながらそれぞれ交流をすることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
そして一日空け、13日に台北、15日に台中、高雄の3地区で日本人物故者の慰霊法要がそれぞれ蓑田支庁長ご唱導のもと奉修されました。
この日本人物故者慰霊法要は昭和36年以来、毎年一回行われ、今年で56回目を迎えます。
日本の台湾統治が明治から昭和にかけて約50年にもわたり、多いときで約40万人以上もの日本人が台湾で生活をしておりました。
台湾に埋葬されている日本人の遺骨は約2万柱ともいわれ、以前は日本大使館が、現在は日本人会が主催し、台湾の地に永眠する日本人物故者を本門佛立宗の法要式のもと奉修され、上行所伝の御題目でお弔いをさせていただいているのです。
13日の台北市では、朝9時から第一殯儀館という斎場で台湾北部地区の日本人物故者慰霊法要が行われました。ここでも朝8時から立正寺の青年会の方々が準備ご奉公に来てくださり、控え室や会場の清掃をしてくださいました。法要では日本人会事務局の総幹事の方が司会をされ、交流協会(日本大使館)台北事務所の方をはじめ3名の方が祭文をされ、厳かに法要が執行されました。
その後、参列者は台中市に移動をし、午後1時30分から日本人の遺骨が安置されている寶覚禅寺にて台湾中部地区日本人物故者慰霊法要が台中と同じように行われました。
そして一日空け、15日の午前10時から高雄市の覆鼎金公墓にて台湾南部地区日本人物故者慰霊法要が行われました。
今年、覆鼎金公墓が移転をするということが決まり、日本人公墓の慰霊塔はそのまま残されるものの、中に埋葬されていた遺骨は近くの納骨塔に移転をするということになりました。
遺骨を移転するという関係で今年度の日本人慰霊法要には高雄市の副市長が出席をされ、法要の前に挨拶をされました。また名古屋テレビが取材、撮影にくるなど、例年の慰霊法要とは違ったものとなりました。
慰霊法要後、多くの参列者が見守る中、日本人公墓から遺骨が出され、蓑田支庁長をはじめ第5支庁のお教務方による日本人遺骨移転言上式が執行されました。
その後、納骨塔に遺骨を移転し、納骨塔内で日本人遺骨再納骨法要を行い、無事移転をすることができました。
台湾にかつて在住し、台湾で亡くなられた日本人の慰霊法要を佛立宗が長年に亘り勤めさせていただいていることに誇りを感じ、そういった貴いご奉公がこれからも続いていき、上行所伝の御題目でお弔いがさせていただけるように、尽力させていただきたいと思いました。