ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年06月01日
門祖会と権代僧正日朝上人御17回忌  ご内室の17回忌 信受会発足も併せて
第6支庁・照妙寺(住職・植田日事師)では、去る4月18日に門祖会を奉修し、併修して第5世住職・権大僧正日朝上人の御17回忌とご内室(荷香院法勲妙信日幸大姉)の第17回忌を、現住・植田日事師唱導のもと奉修いたしました。
 前日の悪天候が嘘のように柔らかな春風がそよぎ、澄み渡る青空に「晴天のお計らいをいただけた」と大変有難い想いで門祖会をお迎えいたしました。
 新型コロナウィルス感染問題が未だ終息しておりませんので、今回のお参詣も寺内のみの奉修とさせていただきました。
感染予防対策をしっかり行い、できるだけ沢山のご信者にお参りいただけるようにと7時開始の第1座を自由参詣とし、9時半より第2座、11時より第3座、12時半より第4座、そして14時より第5座とし、それぞれ連合ごとに指定の座を決めて奉修いたしました。
昨年より工夫を重ねて続けて参りましたこの奉修方式。ご信者方も戸惑うことなくスムーズにお参りいただけるようになり、また、ご奉公者も座を重ねる毎に、各所連携を密に取りながら、より洗練されたご奉公をさせていただけるようになりました。
各座において、一人ひとりのご信者がお焼香をさせていただき、日朝上人、荷香院様のご遺徳を偲ばせていただくことができました。
 植田御導師の御法門は、「師匠でも親でも言ふてくださらぬ 事おほくありわれとつつしめ」の御教歌により、ご信者として用心しなければいけないことは何か。
師匠や親は、正しいことを正しく教えてくれる存在です。しかし、何もかも全てのことを教えていただけるわけではないので、自らがどんな時も我が身を律し、教えに照らし合わせて、過ちがないようにご信心することが大事であるとお教えいただきました。
 お釈迦様はご入滅あそばされる直前、御弟子たちに「自灯明・法灯明」の御法門をされ、「自らを灯として、法(教え)を拠り所にご奉公するように」とお折伏されました。
 この度、御17回忌をお迎えした日朝上人もまた、お師匠である田中日晨上人の御教えを拠り所にしてご奉公してこられました。さらには、現住の植田御導師もお師匠の日朝上人の教えを受け継いで、今、ご奉公しておられます。師匠の教え通りにご奉公させていただくということは、仏様の御教えのとおりご奉公させていただくことと同じことであるとお教え下さいました。
 今回、記念品として「日朝上人・御法門のDVD」を頂戴いたしました。これまでのご年回でも日朝上人をお偲びして「御法門のCD」や、ご信者と共にご奉公された写真を集めた「写真集」、そしてご信者にお残し下さったお言葉が詰まった冊子「師恩報恩」などを頂戴して参りました。
この度、御17回忌を奉修するにあたり、日朝上人を存じ上げないご信者も増えて参りましたので「今、日朝上人がいらっしゃったら、ご信者のご奉公をご覧になってどのように仰るのか」。今一度、DVDを通して、日朝上人のお姿を拝見しながら御法門を聴聞させていただき、御法門の筋に沿ったご信心を心がけてご奉公させていただかねばなりません。(山中由佳 記)