2017年02月01日

東日本大震災 あれから6年 間もなく7回忌 石巻・耀護寺の取り組みを報告

あの東日本大震災から間もなく七回忌を迎えます。
 当耀護寺では、3月11日に門祖会との併修で第七回忌を、特命巡教として宗務総長・木村日覚師を奉修導師にお迎えし厳修いただく予定です。そこで、この間の取り組みを報告させていただきます。
 6年前の3月11日の大震災による大津波で耀護寺信徒6名の方々が犠牲になりました。家屋流出、全半壊、床上浸水などの大きな被害にあったお宅も11戸と正宗徒の過半数に達しました。大震災直前の正宗徒は19戸でした。犠牲者6名のうち3名が正宗徒でした。(なお、この5年間で正宗徒2名が帰寂されました)
 このような大変な事態の中でも、耀護寺信徒相互の助け合いのご奉公がありました。
①被災信徒宅と指定避難所への戸別訪問
②複数の遺体安置所で遺族と共に遺体探し
③火葬場への同行。(石巻市営は1回のみ、あとは他市町で)
④本堂を遺族の宿泊場所に提供して通夜、葬儀を執行
⑤大震災から24日後の門祖会(4月3日)は予定通り奉修。御供養食材を仙台で調達してのカレーライスの御供養は大好評でした。
 宗務本庁、乗泉寺をはじめ全国寺院からたくさんのご支援をいただきました。義援金は遺族、被災信徒を支える大きな力となりました。
大震災から8日後の3月21日には支援物資を積んだ神戸の青年教務3名の方々にご奉公いただきました。到着するやいなや境内にブルーシートを敷き、その上に支援物資を並べ「必要な品を選んで下さい」と言って終わり次第、荷物をまとめて次の支援先に向かわれました。
この素早さ、手際の良さは阪神大震災の体験だけでなく日頃の訓練を生かされているのだと思いました。今でも強く印象に残っています。
 プロジェクト7で当耀護寺を担当していただいた四国の皆さまの温かいご支援は現在も続いております。ご支援は大震災の翌年の平成24年1月から始まりました。
①この年の2月には四国布教区弘通促進大会に耀護寺事務局長が呼ばれ体験発表
②同年3月11日には当時の四国布教区長・小野山日鷲師導師のもと門祖会、大震災1周忌を併修。さらに平成27年には、現四国布教区長・吉田日景師導師のもと門祖会、大震災法要を併修
③四国布教区との交流合宿は24年7月、25年8月、26年9月の3年連続で耀護寺で開催。1泊2日または2泊3日の日程でしたが、充実した内容
④平成24年7月の本山宥清寺での「青少年の一座」に当信徒2名が四国布教区の
招待で参加
⑤平成25年11月に高松妙泉寺主催「東日本大震災チャリティーシンポジウム」に耀護寺から七名参加。石巻市で被災した四商店の商品を参加した耀護寺信徒が即売。遺族信徒が体験発表
⑥平成28年5月に四国布教区壮年会研修会に、当山壮年会員2名が招待いただき
参加
⑦石巻被災商店に対する全国寺院の支援は、平成28年11月までで3年9ヵ月になります。「丸平かつおぶし」「粟野の笹かま」「十三浜わかめの青山商店」「焙煎珈琲のカフェ・トレ」への注文はこの期間で100回を超えるまでになりました。今年度だけでも30回を超えています。この被災商店支援の取り組みは平成25年3月に、高松妙泉寺、松山松風寺の門祖会で即売をしていただいたのがきっかけでした
⑧四国布教区管内寺院の教講の皆さまから「誕生カード」を平成26年12月までの2年間いただきました。
 全国寺院からの応援助行を平成23年3月から平成28年11月までの5年8ヵ月の間に延べ88日、150ヵ寺1,491人の教講の皆さまからお参詣をいただきました。このうち、四国からは、延べ20日、14ヵ寺、204名のお参詣をいただきました。
 壮年会(会員11名)を平成27年10月に、青薫会(会員7名)を平成28年3月に立ち上げました。
 信徒会館(回向堂含む)は平成26年2月までに竣工、翌月から利用を開始。当山の御供養場や会議、教養会などに利用されています。同年4月からは、当山も会員に入れていただいている山下2丁目町内会にも利用をしていただくようになりました。総会、役員会、育成会などの会議のほかに防災訓練、高齢者の「お茶飲み会」、育成会の「小さな夏祭り」などにも利用されました。
2年7ヵ月の利用回数は延べ39回で524名でした。28年8月には山下2丁目町内会からエアコンをご有志いただきました。また同年9月には町内会の防災保管庫2基を当山境内に設置していただきました。
 当山行事に、町内会から参加していただいたのは平成27年3月から4回。町内会行事に当山から参加したのは2回です。28年12月から「高齢者のお茶飲み会」が月2回定例化になることなど今後、信徒会館の町内会のご利用が大幅に増加することが予想されます。
当山境内の東隣の方から隣地約0.23坪をご有志していただきました。このことで軽自動車四台駐車が新たに可能になりました。西隣の宅地約55坪を購入。これで当山の境内地は合計309坪となり駐車可能台数は30台となりました。
大震災以降の教化は、大震災遺族を中心に進み、平成28年11月までの5年8ヵ月で正宗徒7名、宗徒6名、準宗徒4名合計16名です。
その結果、正宗徒は20戸となり、大震災直前の19戸を上回りました。
今後の当山の課題は、
①新たに信徒になられた方々の育成
②役中の世代交代を進めること
③町内会を中心として地域社会との交流を促進すること、です。
(事務局長・笠原信三記)