ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年08月01日
第227回臨時宗会を2日にわたり開催 昨年度の本庁経常費決算等を承認
主に昨令和2年度の宗務本庁経常費や宗門諸機関の決算案を審議する第227回臨時宗会が、去る7月7日・8日の2日間を会期に開かれた。
講有上人は諭告で「世界各地で依然として新型コロナウイルスの感染者が増加しており、出口の見えないこの問題に悩みは尽きません。しかし、これを『ご弘通の転機』として全宗門人が御法のご加護を信じ、励まし合ってこの苦難を乗り切りましょう。
高祖のみ意である教化折伏のご弘通は萎縮することなく、一天四海皆帰妙法の祖願達成のため、異体同心でご奉公に取り組み益々弘通意欲を向上し、邁進されることを強く希みます。
『高祖日蓮大士ご降誕800年』の慶讃ご奉公も正念場に入り、いよいよ来年の5月には本山大法要が勤まります。本日参集の各位には、ご弘通の先頭に立って5ヵ年誓願必成を期して慶讃ご奉公に邁進されることを切望します。
また今宗会が、当局役員、宗会議員の任期満了に伴う最後の宗会です。過去3年間に亘る各位のご奉公に甚深の随喜を表します」と述べられた。
この御諭告をいただき宗会議長の指田日行師が「私どもは支庁・布教区管内に御講有上人の御心を周知徹底させ、明年の5ヵ年誓願ご奉公成就に向けて教講一体、異体同心で一層精進させていただきます」と宣誓した。
小西日演宗務総長の挨拶では「今こそ、お互い世界中の宗門人が心を一つにして、講有上人のご諭告を真摯に頂戴し、教講共に信心を改良し『異体同心』の祖訓を掲げ、ご弘通ご奉公に取り組んでいかねばなりません。本宗を代表する立場にあるお互いは、この非常事態の時こそ『ゆるぎない佛立の信心を中心に据え』一丸となってご弘通の先頭に立ち、異体同心で高祖ご降誕800年の誓願成就を目指し精進いたします」と述べられた。

各議案を慎重審議
続いて財務監査報告の後、議案審議に入り、佛立教育専門学校や佛立研究所、百万霊会等の宗門諸機関の決算案、東日本大震災被災寺院緊急貸付特別会計規定廃止案が審議され、可決承認。
続いて「弘通局海外部を国際部へと名称変更する」ことを中心とした宗法第13章 宗務執行機関一部改正案は、慎重審議の末、賛成が出席議員の4分の3以上に満たず否決。これに関連する3法案も撤回され、1日目を終えた。
翌2日目は、常任委員会報告の後、昨令和2年度の宗務本庁経常歳入歳出決算案と財産目録、余剰金処分等の案件が慎重審議され可決承認された。
続いて、令和3年度の災害対策特別会計補正予算案と宗務本庁一般会計補正予算案、住職・担任及び代務者任命規程と僧侶及び教師規程の一部改正案、宥清寺寺法一部改正案を承認し、2日間にわたる議事日程を終えた。