ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年05月01日
講有巡教 門祖会を厳修 日喜上人23回忌も併せて勤める
ありがとうございます。金澤寺(住職・石岡日敬師)では、去る3月14日、再興正導門祖日隆大聖人御開山会 併修 当山第3世住職・僧正東光院日喜上人第23回忌法要を、佛立第26世講有・髙須日良上人ご巡教のもと、厳かに奉修させていただきました。
昭和57年、創立当時のご住職は佛立第17世講有・石岡日養上人でしたが、江北布教区管内には9ヵ寺ありますから、私ども信者にとって初めての講有巡教であり、次に巡り合えるのは36年後ですから、まさに一生に1度の行幸ともいえるものです。
しかも、昨年はコロナ禍によりすべてのご巡教が取りやめとなり、今年に延期されたりオンラインでの法要となったりとコロナに翻弄された1年であったと拝察いたします。今年になっても新型コロナウイルスの終息は見られず、2月には京都府に「緊急事態宣言」が発令され、はたして本年最初のご巡教である金澤寺が実際に実現するのかどうか、私ども信者は不安で一杯でした。
しかし、3月に入り「緊急事態宣言」が解除され、京都府、そして石川県の新規感染者数が最も落ち着いている状況へと好転するというお計らいをいただきました。
さらに、お天気は1週間前からずっと土日だけが雨の予報になっていましたのに、当日は素晴らしい晴天のお計らいをいただき、このコロナ禍においてご巡教にお出ましいただけたということが本当に有難くて、まさに猊下の御徳をいただいたものと信者一同随喜いたしました。
当日は猊下とご内室さま、本庁随伴の増井静明管理部長、江北布教区長中﨑日行師のご出座があり、地元信者6名、本寺札幌信廣寺4名の合計10名のお参詣でした。もともと小さな本堂ですし、3密を避けソーシャルディスタンスを徹底し、ご奉公者や参詣者は体温測定の実施、マスクの着用、消毒や手洗いの励行といった、感染予防に努めたのです。
この度、お寺の会計を担当している竹俣冨喜子さん(80代)が、ひ孫の竹俣光真君(20代)をお教化し、入信証をお供えすることができたので、まさにつづれ織り運動の成果が現れ、誠に有難いことだと思っています。
猊下はご挨拶の中で、「さぞや佐々木日喜上人が喜んでいることでしょう」とお褒めくださり、また御法門では『そしりたる人も信ずる妙法は めにみえてこそ御利益はあれ』と御教歌を拝まれて、現証のご利益で、世にともしびを、人にやすらぎを、教化・法灯相続つづれ織り運動を成就するようにと激励くださいました。
金澤寺はどこよりも小さなお寺ですが、猊下のご巡教によってコロナに負けてはいられないという勇気をいただくことができ、今まで以上に教講一同、異体同心で、なお一層気を引き締めて、報恩ご奉公に気張らせていただく所存です。
ありがとうございます。(文責 事務局長・高田康宏)