ほんもんぶつりゅうしゅう
2019年07月01日
弘通促進大会を開催 高野清純師の講話聞く 第5支庁 東京常磐布教区
5月19日、南流山・妙晃寺(住職・蛯子行勧師)において令和元年度「東京常磐布教区弘通促進大会」が開催されました。
午前10時半、布教区長小川日禮師の唱導のもと、妙晃寺本堂一杯の教講によるお看経で大会は開始されました。一同による唱題の声は本堂内に響きわたり、熱のこもった45分間の良いお看経があがりました。
 お看経後、小川布教区長より「本日、講演をいただく高野御住職のお話は、前々からまとまった形で一度はご披露いただきたいと思っていました。布教区内のそれぞれのお寺にとって、今日これから伺うお話が新たなご弘通ご奉公へのキッカケ作りになることを願っています」とご挨拶いただきました。
 その後、御供養をいただき、お昼12時15分から高野御住職の講演を拝聴しました。
 まず最初に高野御住職による造語「佛立ソーシャルワーク」について解説いただきました。一般にソーシャルワークは様々な問題を抱える人に対し、その問題解決への提案、手伝いをすることを言いますが、佛立宗では人にご利益をいただいてもらおうと志し、ご信心を勧めるお教務さん、ご信者さんがされているご奉公が一種のソーシャルワークといえることから、「佛立ソーシャルワーク」と表現してみたとのことです。
 高野御住職にとっての「佛立ソーシャルワーク」の第一歩は、若い頃から心に秘めた思い―お寺と地域の人々とのかかわりを促進したい―との思いから、ご自身の結婚を契機にご夫妻で、そして子供を授かってからはご家族で、地域社会との連携を図ることが始まりだったとのことです。
 その後、いろいろな経緯を経て常住寺を会場に「子どもお話し会」、寒・夏期参詣に合わせた「ラジオ体操」等が始まり、北区社会福祉協議会の事業への協力につながっていったとのことです。
 平成28年からは常住寺を会場に「子ども学習支援」と「子ども食堂」が開始され、常住寺が北区における地域福祉計画事業の拠点として広く認知されるまでになり、こうした活動が地域弘通への一助となることを願って、今後も継続していかれると結ばれました。
 その後、水戸・開運寺、土浦・本門寺、流山・妙晃寺の3ヵ寺から、現在実施している地域とのふれあいご奉公についてのご披露があり、それぞれについて高野御住職よりご意見をいただきました。
 最後に市川清秀次長の挨拶、妙晃寺・福山博巳事務局長の御礼挨拶で大会は無事終了いたしました。なお、当日の参詣者数は教務17師、講務145名の合計162名でした。