ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年02月02日
宗務本庁が警察署の代替施設に —はしご車も出動して消防避難訓練も行う—
この度、宗務本庁と京都府警上京警察署との間で「大規模災害時における施設等使用に関する協定」が締結され、その調印式が昨年12月8日、宗務本庁1階ロビーにて執り行われた。協定は、大災害によって警察署が機能不全に陥った時に、宗務本庁1、3階及び駐車場を警察代替施設として使用することができるというものである。

 警察署代替施設選定条件である(1)警察のすぐ近くであること、(2)建物が大きく頑丈であること、(3)広い駐車スペースも確保できること、などの条件を十分に兼ね備える施設を探していた所、すぐ隣に新築なった宗務本庁が条件をいずれも満たしており、白羽の矢が立ったというものである。
調印式では木村日覚宗務総長、京都府上京警察署・高瀬基彰署長がそれぞれ署名捺印し、無事協定締結と相成った。民間施設の警察代替施設締結は京都府下9ヵ所目で、調印式には京都新聞からの取材も行われた。

 また、この調印式に先立って11月11日には新宗務本庁初の消防避難訓練が、上京警察署・上京消防署との合同で行われ、1階ミュージアム奥で見学者を装った放火犯が火を付け暴れるという想定の下、通報→警察・消防到着、犯人確保→避難→消火という一連の流れの訓練が行われた。

 本庁職員や警察消防関係以外に来場者役として二条中学の2年生5名も参加し、緊張感に包まれる中、訓練は進行し、最後に消防署長の講評、小野山日将総務局長の挨拶が行われ、訓練は無事に終了した。訓練当日は、大型のはしご車をはじめ5台の消防車輌や各種警察車輌が敷地内に収まり、宗務本庁が代替施設機能を十分に満たしていることも立証された。