４月１４日に発生した熊本地震から１ヵ月半が経過した。しかし未だに余震が続き、収束する気配は見えない。被災された方々、特には宗内寺院ご信者方には、改めてお見舞いを申し上げると共に、速やかなる収束と復興を祈念するものである。この欄では５月４日現在で報告のあった寺院の被害状況、そして５月12日現在の宗門の支援活動について報告させていただく。また、大阪・本成寺副住職・泉恒健師並びに長澤恒真師が４月18〜20日まで、長薫寺に支援ご奉公されたが、その記録写真を紹介させていただく。なお、支援ご奉公・ボランティア及び災害支援金は、引き続き募っているので、宗内全国寺院・教会の教講各位には、一層のご協力をお願いする次第である。

宗門関連の被害状況（５月４日現在）

【北九州布教区】

○正薫寺（福岡県大牟田市）
・お道具の破損、仏具屋に修理を依頼
・法宅の内壁が崩落、工務店が点検中
【南九州布教区】
○長薫寺（熊本県熊本市中央区）
・５月17日に仮本堂から本堂へ復旧予定
・今後、宗外の支援団体と連携し、炊き出し等を通じてご弘通に役立つ地域貢献、宗名宣揚を計画中
○長薫寺西部別院（熊本県熊本市西区）
・お道具の落下、復旧済み
・念のため内々陣のガラスを外している
○信薫寺（熊本県宇土市）
・瓦礫の撤去完了。内々陣復旧し門祖会奉修
・屋根はブルーシートで覆っている
○菊池寺（熊本県菊池市）
・内々陣のお道具落下、水道の断水、全て復旧済み
○清薫寺（熊本県合志市）
・倒壊の危険があるブロック塀を撤去
○立薫寺（熊本県人吉市）
・お道具の落下、復旧済み
○宗正寺（熊本県玉名郡）
・廊下のガラス割れ、外壁の剥がれ、亀裂、全て５月６日に業者が来て対処予定

○信徒宅被害
全壊　６軒　半壊11軒　　他に団地内立入規制有り

※現時点では、死傷者の報告はいただいていません。引き続き情報収集に努めてまいります。

宗門の支援活動報告（５月12日現在）
○災害支援金
（５月９日現在　入金確認及び送金通知書含む）　２０，６２５，３９６円

○支援ご奉公者（５月８日現在）延べ82名（対策室役員含む）

今後の予定
申込者　延べ167名（青年教務会含む）

○支援活動内容
被災寺院での応急対応（瓦礫の撤去、ブルーシート張り等）、清掃
ご信者宅でのお助行、家屋修繕、家財搬出、内外の清掃。物資の運搬。避難所訪問。宗外支援団体との連携、炊き出し、今後の方針策定。
○搬入した支援物資
ブルーシート：約200枚
土嚢袋：約4,000枚
飲料水：約12トン、
ヘルメット、家具の倒れ防止用突っ張り棒等
※ご有志含む
※この他にも多数物品ご有志をいただいております