ほんもんぶつりゅうしゅう
2017年10月01日
佛立第19世 本山第60世 講尊 梶本上人ご遷化 平成29年9月2日午後4時45分 法寿95歳 一期の化導果され
佛立第19世講有・本山宥清寺第60世住職・誕生寺第6世住職・講尊・梶本日裔上人は、去る9月2日午後4時45分、ご老衰のため、ご遷化あそばされた。法寿九十五歳であった。これを受け、9月5日午前11時より、講有・日良上人導師のもと、誕生寺葬が執行された。なお宗葬は、来る12月5日、本山宥清寺にて執行される。

9月5日 誕生寺葬を執行

上人は近年、折に触れて「これが最後かもしれん」と口にされていたが、本年寒修行中、誕生寺教務一同に対してご自身の葬儀の準備開始をご指示。住職及び弟子らは御意を体して事に当たっていた。
4月の開導聖人ご生誕200年慶讃本山法要をお勤めになった上人は、5月頃から体力の衰えが目立つようになられたものの、朝参詣や御講へは連日お出ましになり、御法門やお折伏は依然として厳しくあられた。
7月の慶讃本山法要では衰弱を隠せぬお姿やお声ながら、上人御身の内に燃えたぎるご信心やお慈悲のほとばしる渾身の御法門をなされた。
8月に入ると、ご奉公も思うに任せず朝のご出仕すらままならなくなられたが、機会ある度、変わらず慈愛をもって家族や弟子、信徒らに接せられた。
そして9月2日夕刻、法宅にて俄に不調を訴えられ、お側に添って唱題する家族と目を見交わされ、まさに眠るが如く、午後4時45分、化を寂光に遷された。
日裔上人ご遷化の報は直ちに本山宥清寺をはじめ全国寺院、海外教区にまで通知された。上人のご遺体は3日午後3時にお戻りになり、誕生寺御内仏の間にて納棺の儀が執り行われた。
同日午後6時、隨應寺住職・岡本日盈師導師のもと、仮通夜が行われ、式場の御内仏の間に参列者が収まらず、本堂や食堂にまで溢れた。
翌4日、荘厳された本堂へ上人の棺は移動され、午後5時から講尊・山内日開上人ご唱導のもと本通夜の儀・第一座が、引き続き午後6時30分から講尊・小山日誠上人ご唱導のもと第二座が執り行われた。
ともに式場の本堂は満席、別席にもあふれた参列者のお焼香は長蛇の列となった。しかし、上人のご発願を端緒とし、昨秋無事開堂の盛儀を迎えた誕生寺新本堂は、多数の参詣も混乱なく収め容れ、上人の包容力を彷彿とさせた。
翌5日午前11時、講有・日良上人導師のもと有縁の教講多数が参列し、誕生寺葬の礼を以て本葬儀が厳粛に執行された。講有上人による歎徳言上の後、第1宗務支庁を代表して松本現喬支庁長が弔辞を奉読。遺弟を代表して奥山日典師が、誕生寺信徒を代表して小林利之事務局長が、お別れの言葉を述べた後、誕生寺教養五会各会長が、それぞれお別れの言葉を奉呈した。
2時間に亘る本葬儀の後、最後のお別れを済まされた上人は、参列者の唱題の中、遺弟のお供により誕生寺を後にされた。
午後3時30分、火葬場からお帰りになられた上人の火滅已後収拾御舎利のご回向が西村日要住職のもと営まれた。

宗葬は12月5日
 なお、宗葬は12月5日午前11時より、講有日良上人導師のもと、本山宥清寺において厳修される。