ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年09月01日
佛立青年教務会の活動を報告します。 コロナ禍で全国助行休止中 過去の加行者の話を伺う 第9支庁 妙現寺 山内良聴
「艱難汝を玉にす」という言葉があります。人は困難を乗り越えることによって立派になるという意味です。今の私が立派であるかといえばお恥ずかしい事でまだまだですが、「全国助行のご奉公」を通して貴重な経験をさせていただき、お教務として磨いていただきました。
私は恥ずかしがり屋で、人前で話をすることが苦手でした。人前に出ると緊張して、頭がボーっとしてしまうのです。得度してすぐの頃、兄弟子に連れられてはじめて全国助行に参加しました。
そこで、先輩の青年お教務のご信者へ向けてのお話を聴きました。その力強くしっかりとお話される姿を見て、はたして自分はあのように人前で話ができるようになるだろうかと頭を抱えたものです。
その後、ご縁あって声をかけていただいて、青年教務会本部役員になりました。助行先で初めてご信者に向けて話をする時、前の晩は緊張して眠れず、ずっと原稿を読み返していたことを思い出します。
全国助行で多くの寺院にご参詣し、御住職、所属のお教務よりご指導をいただき、ご奉公についてたくさんの気付きを得られました。また、助行の先々でご信者より暖かく迎えていただけたこともありがたく思っています。
ある時、激励のお話をしている時に原稿の読む所を見失って、長い時間沈黙してしまうことがありました。恥ずかしくて顔が真っ赤でしたが、終わって控室でお茶をいただいていたら婦人会のご信者より「良いお話ありがとうございました」と声をかけてくださり、救われました。
それからは、ご参詣のご信者方に来て良かったと思ってもらえるように、拙くとも力を尽くして言上し、御題目を唱え、お話をさせていただきました。そうして私は少しずつ人前で話ができるようになったのです。
青年お教務は助行先のご信者が信心増進するようにと力を尽くしてご奉公されます。そんな若いお教務の成長の場として、今後も全国助行が盛んにおこなわれることを期待します。