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本因下種について

 
 南無妙法蓮華経の御題目をお唱えすると、誰の心にも「成仏の種」が下されます。これを「本因下種」と呼びます。
 
 久遠本仏は如来寿量品第16において、既に遠い過去に成仏をなし得たこと(果)と、その為に長い菩薩行という修行をされたということ(因)を明かされました。この成仏をなし得る修行、菩薩行とは一体どんな修行かといいますと、仏様が久遠の昔、まだ我々と同じ普通の人間であった頃、南無妙法蓮華経と自ら口に唱え、かつ他の人にも同じことをお勧めするという修行でした。この成仏の「本(もと)となった修行〔因〕」を「本因妙」といい、この仏さまの本因妙の修行の内容をそのまま説かれたのが本門八品の教えであり、最後にその肝心の種である御題目、南無妙法蓮華経を本化上行菩薩に譲り与えられ、末法を生きる我々に対し、その成仏の種〔仏種〕を植え、成仏させようとされたのでした。
 
 つまり、御題目のご信心をほんの少しでも「ありがたいなぁ」と想い、自らの口に唱える。その時点でその人の心には成仏の種、仏種が植え付けられることになります。種にはもともと芽が備わっており、必ず開花するものですから、仏種が植え付けられた時点で自ずと成仏という果報を頂戴できるということになります。後は仏さまが実際にされたのと同じように、自ら御題目を唱えて功徳を積む、つまりその仏種をどんどん育んでゆけば良いのです。そしてこの素晴らしい種を自分だけのものとせずに、他の人の心にも植え付ける、これが成仏を果たすための修行、菩薩行なのです。
 
 本因下種とは、その成仏の種である南無妙法蓮華経の御題目を唱えることをいうのです。 
 
 そこで、佛立宗では御題目の口唱に入るその前に、必ず「本門八品所顕〔本門八品に説き顕された〕、上行所伝〔上行菩薩から伝え受けた〕、本因下種〔正しい仏種を植え付けていただくため〕の南無妙法蓮華経…」とお唱えします。これからお唱えする御題目が、間違いなく久遠本仏から頂戴した正しい御題目です、ということを御本尊にお伝えするのです。そしてその正しい御題目を唱え重ねることによって、我が身・我が心にその功徳を頂戴することができるのです。
 
 
 それでは、その「本門八品所顕、上行所伝、本因下種の南無妙法蓮華経」を口にお唱えすると、具体的に何が起こるのでしょうか?次に見ていくことにします。