お寺での信行

大津御法難記念日

 
 本門佛立講が開講されて10年目の明治元年、王政復古の大号令のもと、「神仏分離令」や「キリシタン禁令」等が定められて廃仏毀釈運動が激化します。寺院や経典、仏像等を焼き払う事件などが起き、仏教各派は衰退の一途をたどる受難のときを迎えました。
 
 そんな中、独り教線を伸ばし続けるのは本門佛立講でした。しかし、公家の高松卿が大津64ケ寺を代表して「日扇がキリシタンの邪法をひろめている」という嘘の訴えを京都府に起こします。大津の各寺院は、本門佛立講の発展によってどんどん檀家を失っていくことがとても脅威だったのです。
 
 7月29日、日扇聖人は凶悪犯の入る京都の西の本牢に入牢されます。しかし取り調べが進む中で、訴えの事実無根が判明し、8月3日に無事釈放。翌日には京都府知事が直々に取り調べを行いますが、日扇聖人のお人柄に敬服し、布教活動公認の鑑札まで発行する結果となりました。
 
 こうしたご法難を乗り越えて、本門佛立宗の基礎を築かれた開導日扇聖人のご恩を忘れないために、毎年7月29日を「大津御法難記念日」と定め、各寺院で報恩の口唱会などが催されています。