終戦70年特別企画『戦争の記憶』

宮本かよ子さん(奈良・清風寺生駒別院信徒)

『しっかりした人生を歩んでいくために、しっかり教えて、学び、真実を見抜く力を持って』

昭和16(1941)年の開戦と同時に戦地へ向かった、当時23歳の父。戦後、3人の子供達に自身の戦争体験を語り、終わりにはいつも『同期の桜』を歌っていたという陽気で明るい父が、一度だけ大粒の涙を見せたことがあるという。それは、若いアメリカ兵の命を奪ったこと。戦時中で、死ぬか殺すかの瀬戸際だったとはいえ、父の心の奥深くに大きな傷を残す出来事だった。そんな父に教えられたことは、「先祖を敬いなさい」ということ。現在は、佛立信者である夫の家族とともに、本門佛立宗を信仰し、御宝前(仏壇)に手を合わせ、祈る毎日を送る。その祈る意味とは―。