終戦70年特別企画『戦争の記憶』

岸川寿海さん(福岡・光薫寺信徒)大正12年(1923)生〔終戦時 22歳〕

『戦争を反対しなければ、あなたもやがてこういう体になるんです』

昭和18(1943)年、現役兵としてビルマのインパール作戦に従事。敵国であるイギリス・インド軍との圧倒的な兵力の差を目の当たりにし、愕然とする。勝つ見込みのない戦いと誰もが思っていたはずだが、退くことは許されなかった戦い。さらに敵は人間だけではなく、山ヒルやウジ虫、病気などにも襲われ、97名で乗り込んだ隊は、わずか3名だけが生き残れたという。戦後70年の間、主要国で唯一、戦争を行っていない国、戦争の犠牲とならなかった国、日本。帰国した22歳の時、「もう二度と戦争には行きたくない」と思ったけれども、もし召集令状が来たら―。出征が誇りであった当時と、現代の戦争に対する日本の行く末を案じ、その想いも語っていただいた。