終戦70年特別企画『戦争の記憶』

梶本日裔上人(佛立第19世講有、京都・誕生寺住職)大正12年(1923)生〔終戦時 22歳〕

『仕事に行くものはこっちへ並べ。銃を欲するものは左へ並べと、こう言うんです』

昭和18年(1943)12月1日。21歳の時、学徒出陣で満州へ。その後、日本が敗戦国となり、ソ連の捕虜となる。零下10度という厳しい環境の中で重労働を強いられ、食事も満足にとれず、心身ともに疲労はピークに差し掛かっていた捕虜たち。そんな中、ご自身も含め、弱ってきた彼らにソ連兵が銃を向けた。「労働か死か、選べ」と。そういった状況下を経験し、今でも、生きて帰れたことが不思議だと話される。