ほんもんぶつりゅうしゅう

2017-12-09 08:52

『出世戒壇』

『出世戒壇』

古くからご信心をされている方の中には、とても大きく、つくりの荘厳なお戒壇(佛立宗では仏壇ではなく「おかいだん」と言います)を護持されているお宅があります。

彫りの一つひとつや、鉄の装飾の美しさを見ているだけで、心があらわれていくようです。

佛立宗では昔から、経済的に苦しくても何とか頑張って、ご法さま、仏さま、お祖師さまのお住まいのお戒壇を立派にさせていただくと、自分たちの住まいの家も、現在の家よりも立派な家に住ませていただけるようになる。
さらにもっと立派なお戒壇を求めて、もっともっといい家にどんどんなっていくというご利益「出世戒壇(しゅっせかいだん)」のお話がたくさんあります。

かくいう筆者も、小さなアパート住まいの当時、部屋もとても狭かったのですが、かなり無理をして、大きな立派なお戒壇を購入させていただきました。

すると直後に立ち退きの話があがり、しぶしぶ他の住まいを探そうとしたのですが、ちょうど売りに出されていたお寺と地続きの一軒家が相当額値下がりすることになり、お寺としてそこを格安で購入。
そこに引っ越し代もタダで移り住めるようになるという考えられないお計らい。

まさに「出世戒壇」を体験させていただいたのでした。

そこまで大きなお戒壇を求めることは簡単なことではありませんが、日々のお給仕でも、お花のお飾りを立派にさせていただいたり、お供え物をちょっと奮発させていただいたり、、、

心を込めさせていただくことが大事ですね!

清水清康