ほんもんぶつりゅうしゅう

高松 妙泉寺


2017-02-20 13:51

小さなきっかけ大きなご利益(その①)

先日の御講(*おこう=ご信者が集い、ご祈願やお弔いのために御題目を唱え、信仰を学ぶ場のこと)で、体験談を発表くださったのでご紹介します。
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ありがとうございます。
私の先祖は江戸末期から明治初頭の頃、悪代官のようなことをしていたそうです。その因縁か、私の実家は代々、お金の面で苦労する家系でした。
私の祖父母はひどい浪費癖があり、お金が貯まらない、入ってもすぐに抜けていく家庭でした。父もまたローンで高価な電化製品を次々と購入していて、私は幼い頃から、お金に苦労する環境で育ちました。
そんな私は、高校を卒業後は大学への進学はせず、すぐに就職しました。私のお給料もローンの返済に回されるという生活でした。
 そんななか、ご縁をいただき、20歳の頃、本門佛立宗に入信し、ご信心をさせていただくようになりました。そして、教化親(*きょうけおや=ご信心を勧めてくださった方のこと)からの勧めで読んだ1冊の本に載っていたご利益のお話をきっかけに、私は毎日、功徳箱(*くどくばこ=ご信心のための貯金箱。多くは、自宅にお祀りする御本尊のそばに置いてあり、日々少しずつお金を入れ、最終的にお寺へ納める。)へお初(*おはつ=その日最初のもののこと。ここでは、その日に初めて使うお金のことを指している。)を入れることを始めました。
それから数年後、結婚が決まったのです。毎日のお初の功徳で、お金の面で苦労する「負の連鎖」から抜けることができ、新たな環境での生活が始まりました。
(次回に続く)