ほんもんぶつりゅうしゅう

顕証寺


2014-08-12 05:50

第1回 佛立大学講座盛大に開催される!

去る8月10日、第1回佛立大学講座が開催されました。平成20年から昨年まで開催された「追憶のひととき」をベースに、顕証寺がかねてからの懸案だった広く宗外に呼びかけるイベントとして位置付けるために今回の企画構成となりました。これを機に、寺内では「おもてなしのできる、お世話好きの人になる信者」を目指すとともに、「イベント型」の信心ではなく、「イノベーション型」の信心に転換しようとの目論みもあります。年間行事に追われるだけでなく、多くの人に接する機会を「お寺」で設け、教化折伏を実践してもらおうということです。

当日は、台風11号の影響を受けましたが、降ったり止んだりの繰り返しで、午前9時50分定刻に始まった直後には、激しい豪雨となりました。が、来場者すべては既に本堂に居り、また、午後からの来場者も不思議に晴れ間のうちに入ることができ、お計らいをいただきました。ソリストの吉川久子姉による童謡「鎌倉」の素敵な音色を皮切りに、当山住職よりの挨拶は「悪天候の中、寺内90名、宗内14か寺67名、宗外21名その他2名の計180名の方々が集まっていただき、ありがとうございました。夕方には雨も止むでしょう」との言葉通りとなり、一同随喜させていただきました。そして、第一時限目の講義は、現在藤沢病院勤務の精神科医、田代謙一郎博士による「医療と佛教」で医療の歴史をもとにお話が進められ「世界では医療と宗教は密接であるのに日本では、佛教から派生した医療が現在は医療と宗教、佛教とのかかわりはタブー視されている」との問題点を挙げられました。予想外の質問タイムができ、聴講も一方的にならず、和やかになりました。続くソリストの吉川久子ユニットによる演奏は素晴らしく、一同酔いしれました。昼食をはさんでいよいよ田代先生と福岡御導師との「ザ・対談」がなされました。それぞれ講義の後に2回に亘って行われ、時間がいくらあっても足りないお話のやり取りでした。引き続き第二時限目の講義は、福岡日雙導師の「心理学と佛教」で、佛教のアラヤ識を中心に、西洋の精神心理学のあり方と、ご自身の経験、イタリアでのご弘通ご信心を紹介されながらの講義でした。その後、隣の霊廟に移り、YURI&KALEBによるアダルトコンテンポラリーなライブが披露され、歌手のYURIさんが神戸出身ということもあって福岡御導師も喜んでおられました。また特筆すべきは、スリランカの僧俗13名が前日から宿泊、参加されたことでしょう。日本の甘いカレーの味はいかがだったでしょうか?(笑)

そして、ご奉公者一同の献身的な活動により、午後5時定刻に閉講することができました。ありがとうございます。