ほんもんぶつりゅうしゅう

2015-01-02 00:46

新年おめでとうございます

報恩ご奉公の新たな年

 明けましておめでとうございます。

ご信者皆さまには恙なく新年をお迎えの事と随喜申し上げます。

開導日扇聖人ご生誕200年のご奉公三年目に入りました。また、来年一月早々に先住日鏡上人の御二十七回忌が参りますので、本年十二月の年忌法要厳修を挟んで、今年から平成二十九年に向けての三ヶ年は報恩ご奉公が継続して進められます。

報恩ご奉公とは、教化と参詣に尽きます。他のことができても教化と参詣が出来なければ御恩に報いたことになりません。ただいま宗門で展開されている佛立開花運動(①教化の花、②正宗徒の花、③役中後継者の花、④オリジナルの花)は、それを具体化したものです。つまりは、一人一人が信心を増進して、参詣できるようになる、御利益をいただいたよろこびで教化する、というようにただ御題目を唱えるだけなのに、実はそれが幸せの(もと)であることを皆が感得して御法がりになることが報恩ご奉公なのです。

世界では戦争が無い時がありません。また貧富の格差、領土問題、国際的になった疫病問題、国民同士の感情悪化など。国内外で様々問題が渦巻きながら新年になりました。立ち止まれない、引き返せない混沌とした現実の中で、私たちは妙法の光で照らしていただきながら、目の前の一人を救う菩薩になることを教えていただきます。「彼も喜び我れも喜ぶ」というみんなが良くなるようにと願えば“そう理想どおりはいかないもの“と世間の人は言うでしょう。迷いの考えではそうなりますが、「人をたすけて我れ助かる」という御仏の究極の因果がはたらけば、勝ち組負け組のどちらかがよくなるのではなく皆それぞれがよくなる理想が現実になります。今こそご信心を嘲笑軽視する人にこそ現証の御利益をみせて、ゆめにも知らない尊い教えがあることを知らしめようではありませんか!

例年通り六日には寒修行参詣が始まります。ご信心で重ねた苦労は身の功徳です。報恩感謝の教化に励まれ、本年が御法のお守りに包まれた弥栄(いやさか)の年でありますように祈念いたします。

御教歌 

こぞよりもことしはひろめまさらんと

おもへる春の初まどひかな

                                                          合 掌

平成二十七年元旦