不輕寺

明けまして、おめでとうございます。当山ご信者ご一同には、新春を恙無く迎えられ、心よりお慶び申し上げます。私は、新たな年を迎えて、不輕寺門末の更なる弘通伸展に希望を持ち、ご信者お一人おひとりのご奉公成就に責任を感じ、身の引き締まる思いを強くしているところです。

顧みますと、一昨年十月一日、御師匠である御講有日良上人よりご命を頂き、当山でのご奉公に参ったわけですが、御導師日良上人のお徳分を頂戴し、また寺内教務師をはじめ多くのご信者方の支援とご奉公を頂き、二年目の新春を無事に迎えることができ、本当に有難く、心から御礼申し上げます。本年も陰陽に亘り、ご奉公のほどお願いいたします。

さて、昨年は「開導聖人ご生誕二〇〇年」御正当年・慶讃ご奉公円成の年でしたが、教化誓願など誓願不成就という残念な結果になりました。七月の記念団参など無事にご奉公成就できたこともありますが、結果的に宗門の総導師である御講有上人の住職寺院として、まことに申し訳ないことと猛省をさせて頂いた次第です。

本年は、この反省の上に立ち、誓願に対して一層の責任を持ってご奉公に励ませて頂きたいと願っております。

どうぞ、ご信者ご一同が「異体同心なれば万事を成ず」の祖訓を今一度思い返し、誓願達成に向けともに折伏しあい、現証御利益をしっかりとわが物とできる一年となりますよう、お祈りして年初めのご挨拶とさせて頂きます。

平成三十年元旦

　副住職　川端薫貫

合掌