ご利益体験談

コロナに感染したが… 母娘ともお計らいで重症化せず無事退院 第7支庁広宣寺 川村澄子

この度、新型コロナウイルスに感染した経緯をお話させていただきます。
 私は86歳の高齢者、娘の敦子(62歳)は基礎疾患があり、コロナにかかると2人とも重症化してしまうので細心の注意を払い、手洗い・うがい・マスク着用等を必ずやっておりました。
 3月16日、家の洗面所と廊下に24時間稼働している換気扇があり、10年に1度交換しなければならず、もう14年も経っていたので工事屋さんに来てもらいました。2人で見えたのですが、その時に自宅と言うこともあり油断をしてマスクをしないで1~2分会話をしてすぐ部屋に戻り、対応は娘がしておりました。
3月19日、突然、保健所より電話があり「家に来た工事屋さんがコロナにかかったので川村さんは濃厚接触者になります。21日朝、赤十字病院でPCR検査を受けてください」と言われました。その結果、私は陽性、娘は陰性となり、翌日、私は盛岡市立病院に入院することになりました。
なぜ、私が感染し娘が大丈夫だったのかを思い返しますと、工事屋さんが16日、家に来たとき発熱などの症状はなく、しっかりとマスクをされていました。しかし、思い当たるところは、工事屋さんが玄関先の床を保護するために持ち込んだ大判のバスタオルを、たたんで渡してあげたときに、私はマスクをしておらず、すぐに手を洗った記憶もないため、恐らく接触感染してしまったのではないかと思います。
 市立病院に入院したとき、私の症状は咳も出ておらず、熱もありませんでした。病院までは保健所が用意してくれたワゴンタクシーが完全防備で迎えに来てくれました。病院に到着後、車まで看護師さんが迎えに来ましたが、病室まで重い荷物は1人で運び病室に着いたとたん、電気や水の出し方、トイレ・シャワーの使い方、掃除の仕方などいっぺんに言われ頭が混乱し、覚えるのに一苦労でした。
看護師さんが病室を出て行ったら、もう誰にも会えない隔離状態です。部屋は外から鍵がかかり、自分の方から絶対に開けられません。食事も棚の箱に入れられ看護師さんより知らせの電話で食べるという状態で、まるで牢屋です。
 そして先生との面談・診察も電話やタブレットでした。先生より「川村さんは検査の結果、肺もきれいだし熱もないので早く帰れると思うけど、高齢なので途中で急変する事もあるので様子を見ましょう」と言われ、ちょっと安心して浮ついてしまいました。
 数日後、先生から「個室で大丈夫ですか? 他の患者さんで部屋から出られないために、扉を叩き半狂乱になる人や、泣きわめいたり、鬱の症状になったりする人がいるのだけれど、川村さんは大丈夫?」と聞かれ「大丈夫です。私は信仰を持っているので」と答えました。
先生からは「うん、信仰ってすごいよね。川村さんとお話をしていると良くわかる」と言われ感心され、私も「お寺の御住職、奥様達がどんな時も力を貸してくださり、今度も入院の保証人になってくれました」とお話ししたら「深い付き合いになっているんですね。良いですね」と言ってくださいました。
退院後に聞いた話ですが、ご近所でもコロナにかかった80代の男性がいたそうです。今までパソコン教室にも通うような活動的だった方が、完治して退院したときには重度の認知症になってしまい、何一つ自分でできなくなってしまったそうです。普通では乗り越えることが難しい精神的疲労が隔離入院にはあります。
 それから私の治療ですが、しばらくは何もなかったのですが、入院して1週間あたりから咳がひどくなり、鼻が詰まり匂いが何もなくなり、味覚も少しわからなくなり、血の混ざった鼻水が出るようになりました。
4月3日から本格的治療が始まり、アビガン・ステロイドの投薬が10日間続きました。その間に薬の副作用で口の中にカビが生えたり、舌がひび割れしたり、血糖値が高くなりインスリン注射を打ったりと色々なことが起きました。
また、朝6時・7時・11時・14時・17時・19時に血糖値・体温・血圧・脈拍を自分で測り、これを毎日続けなければならず、薬も自分での管理で忙しく大変でした。やっと、アビガン等の治療が終わり、匂いもわかりだし、味覚も治り、入院から29日目に退院することができました。
 入院中は、ほとんどの時間、懐中御本尊にお看経をあげていました。先生からお水をたくさん飲めと言われていましたので、水を買ってもらい、お看経をあげてお供水を作り、それをいっぱいいただきました。私の人生のうちで、こんなにお看経があげられたことは初めてです。
 誰もいない誰とも会えない病室で電話がかかってくることだけが唯一の楽しみでしたし、一番の心強さでした。心が萎えそうになるときも毎日、御住職より電話が入り、「大丈夫ですか、皆でご祈願しているから心配ないよ」と言われ、どんなに救われたかわかりません。
奥様からも何度もお電話をいただき、何か必要な物はないかと聞かれましたが、市立病院は外からの差し入れができないので、当時、遅れてコロナにかかって別の病院に入院していた娘の方に届けていただくようお願いし、担当御講師に差し入れを運んでもらうなど、皆様にお世話になりました。
 今日このご利益談を書いているときにお医者様から電話があり「PCR検査の結果、川村さん、コロナウイルスがなくなりましたよ」と言われ、大変ほっとしました。完治するまで本当に大変でしたが、お寺の方々、ご信者さん、ご近所の方々に助けられありがたく思っています。
娘も無事退院しましたが、保健所より5月4日まで、私は病院から5月6日まで自宅で過ごすように言われております。解除になりましたらお寺にお参詣させていただきたいと思います。
色々なことがありましたが、2人とも重症化せず無事退院できました事、優しくて良い先生に出会えた事、これからも同じ先生に看ていただける事など、たくさんのご利益を感得させていただきました。ありがとうございます。
 
教務師
この度、新型コロナウイルス感染を実名でご披露くださいました。その理由は、罹患者に対する誹謗中傷・差別をなくしどのような経緯で感染が広まるのかを知っていただき、世間の風評などに煽られることなく「正しく恐れる」事を目的とされています。
川村さん親子の体験を通じ、一人でも多くの方が感染症対策、闘病中の苦労とご信心前を参考にされることを願っております。
その後、川村さん親子は無事、新型コロナウイルスから全快され、5月13日のお総講(ご修行日)に御礼参詣をされました。お母さんの澄子さんは後遺症で神経痛が残り、まだ通院をされていますが、さらなる回復をご祈願なさっています。