ご利益体験談

お向かいに住む方をお教化して  ご信者と御題目で送る事ができました 第2支庁本光寺 藤井幸代

ありがとうございます。私は、第2支庁・南大阪布教区・本光寺の藤井幸代と申します。
本日は、お向かいに住んでおられた中垣須美子さんをお教化させていただき、皆さんに送られ93歳で寂光に参詣されるまでの事をお話しさせていただきます。
中垣さんのご主人は15年ほど前に亡くなられ、一人暮らしになられました。天理教を祀られています。お向かいさんで昔からよく知っている方ですから、私は毎日、声をかけるよう心がけていました。
「朝から晩までテレビばかり見ていると、運動不足になってボケますよ。本光寺の桜井別院にお参りしませんか」と根気よく誘い続けましたが「天理さんをお祀りしています」と言われるばかりでした。
別院は、家から車で5分ほどです。私は毎朝、主人と一緒に車で参詣させていただいておりました。ある朝「では1度だけならお参りさせていただこうか」と、やっと返事をいただきました。別院には、中垣さんと顔見知りの方も沢山おられ、うまくなじまれて、懐中御本尊をいただかれることになりました。
それ以来、中垣さんは懐中御本尊を首にかけ、毎朝、桜井別院に参詣されるようになりました。さらに、御会式、組の御講、婦人会御講等に参詣をお勧めし、喜んで参詣されるようになり、月の初めに組内ご信者宅に寺報など配るご奉公の折には、一緒に車で行き、いろいろ苦労した昔話や、ご利益をいただいたことなど話して御本尊奉安をお勧めしました。
けれども「天理さんで主人を送っているし、毎月、天理さんの役員さんが来られるんや」と、天理教の祭壇は置いたままです。私の主人は「亡くなったらどこでお葬式をしてもらうのか。中垣さん、決断せんと」と迫りますが、中垣さんはなかなか決断ができません。
中垣さんは90歳を過ぎたころより、少し認知症の症状が出てきました。体調のことや、一人暮らしであることも考えて、主人が市役所福祉課や民生委員の方と何度も相談しました。介護施設にも相談しました。中垣さんは、まだまだ元気と思っておられるのか、施設に入所することをためらっていました。その間も、認知が進んでいるように思い心配でした。
ご親族に、いろいろと確認と承諾を得ておかねばならないことがありますので、大阪の親類の方に連絡しました。数日後、親類の息子さんらが来られ、主人と相談です。「まず、借地上の建物と借地料をどう処理すればいいか。家具や荷物をどう処分すべきか。立派な墓があるがどうするか。神棚は。もしもの時のお葬式はどうするか」など、主人と長い間、話し合っていました。
もしもの時は、本門さんでお葬式をさせていただくと説得し、御導師にお願いしました。それには、まず家の神棚を引き取っていただかねばと、天理さんに引き取りを願う連絡もしました。
それから数日後、中垣さんは施設に入所することができました。その2日後の6月23日です。急に容体が悪くなり病院に搬送されたのです。知らせを受けた私たち夫婦も、病院に駆けつけました。中垣さんは私たちの顔を見ると安心したように、にっこりと笑顔をみせ、手を合わせておられました。
そして、翌6月24日、神棚を引き取っていただいたとほぼ同時刻ごろに、息を引き取られたのです。これで、本門さんでお葬式が出せます。
新型コロナ感染が拡大する中でしたが、中垣さんは、ご親族数名と桜井別院の30数名のご信者により、通夜、告別式を御題目様に包まれ厳粛に営んでいただきました。毎週の忌回向も、別院の朝参詣の中で弔っていただかれました。
遺骨は、四十九日忌の回向後に本光寺の納骨堂に納めていただき、中垣さんのご主人ともども永代過去帳入りもしていただきました。
私は「おばちゃん、何があっても、ほっとかないからね」と中垣さんに言っていたことが果たせたように思っております。ありがとうございます。